この記事の結論
BtoBの製品ページには、①用途、②対応範囲、③仕様、④選ぶ理由、⑤品質を確かめる材料、⑥取引条件の6つを書きます。「幅広く対応」「高品質」だけで終わらせず、買う側が自社の条件と照らし合わせられる具体的な情報を添えるのがポイントです。

製品の良さは分かってるのに、ページに何を書けばいいか分からない…

買う側が自社の条件と比べられる情報を書きます。用途・対応範囲・仕様・選ぶ理由・品質・取引条件の6つです。
買う側が製品ページで確かめたいのは、自社の使い方や必要な条件に合うかどうかです。この記事では、装置に取り付ける金具を例に、6つの項目の書き方を「よくある書き方」と「比べられる書き方」で比べます。
各表は、書き方を説明するための架空の例です。材質・寸法・検査・取引条件は、実在する製品や製作実績を示すものではありません。

1. 用途:何に使う製品かを書く
製品名に加えて、どこで・何をするために使うのかを書きます。初めて見る人には、製品写真だけでは用途が伝わらないことがあります。
「産業用部品」だけでは、買う側は自分の設備で使う場面を思い浮かべられません。取り付ける場所と支える物まで書くと、探している部品かどうかを確かめられます。
| よくある書き方 | 比べられる書き方 |
|---|---|
| 各種産業機械に使える金具です。 | 例:検査装置のフレームにセンサーを固定するための金具です。屋内設備への取り付けを想定しています。 |
2. 対応範囲:頼めることと頼めないことを分ける
扱える材質や加工の範囲と、受け付けていない内容を、具体的に分けて書きます。「いろいろ対応できます」だけでは、買う側は必要な加工を頼めるか判断できません。
用途が合っていても、必要な材質や仕上げに対応しているとは限りません。買う側が条件を一つずつ照らし合わせられる書き方にします。
| よくある書き方 | 比べられる書き方 |
|---|---|
| 幅広い材質・加工に対応します。 | 例:対応材質はSUS304・A5052。切断と穴加工に対応します。曲げ加工・塗装は取り扱っていません。 |
条件によって対応が変わるものは、その条件も添えてください。
3. 仕様:項目名・単位・当てはまる箇所をそろえる
材質・寸法・型式などの項目名と単位をそろえ、数値がどこに当てはまるかまで書きます。
寸法の数字だけでは、幅・長さ・厚さのどれかを読み違えることがあります。許容差を示す場合も、すべての箇所に当てはまるのか、指定した箇所だけなのかを分けてください。
| よくある書き方 | 比べられる書き方 |
|---|---|
| ステンレス製。30×50×3。高精度に加工します。 | 例:材質SUS304、幅30×長さ50×厚さ3mm。指定穴の直径は6.00mm、許容差は±0.05mmです。許容差はこの穴径に適用します。 |
4. 選ぶ理由:どんな希望に合うかを書く
「どんな希望なら、この製品を選ぶとよいか」を書きます。強い言葉で他社との違いを言い切る必要はありません。
「柔軟に対応」「独自の技術」だけでは、買う側は選ぶ理由をつかめません。標準品と寸法指定品のように、希望に合わせた選び方を示します。
| よくある書き方 | 比べられる書き方 |
|---|---|
| 柔軟な対応力が強みです。 | 例:標準寸法品と寸法指定品を選べます。既定の寸法で合う場合は標準品、図面の寸法に合わせたい場合は寸法指定品が対象です。 |

「対応範囲」と「選ぶ理由」って、何が違うの?

対応範囲は「何を頼めるか」、選ぶ理由は「どんな希望ならそれを選ぶか」です。寸法を変えたい人が、どちらを選べばいいか分かる説明にします。
5. 品質:何を、どう確かめているかを書く
「高品質」と書く代わりに、どの箇所を何で確認しているかを書きます。検査の項目・方法・添付できる資料が分かると、買う側は品質の確かめ方を知ることができます。
検査記録を渡せる場合は、そこに何が書かれているかも添えてください。
| よくある書き方 | 比べられる書き方 |
|---|---|
| 厳しい検査で高品質な製品をお届けします。 | 例:出荷前に指定穴の直径をピンゲージ(穴の大きさを確かめる道具)で確認します。検査記録には、対象箇所・使用したゲージ・合否を記載して添付します。 |
検査の説明は、その製品の仕様と見比べられる位置に置きます。設備写真を載せる場合も、写っている物の名前だけでなく、何を確かめるための物かを添えると伝わります。
6. 取引条件:数量と見積もりに必要な情報を書く
受け付ける数量と、見積もりに必要な情報を本文に書きます。案件ごとに条件が違っても、事前に確かめたい条件は載せられます。
| よくある書き方 | 比べられる書き方 |
|---|---|
| 小ロットにも対応。条件はお問い合わせください。 | 例:標準品・寸法指定品ともに1個から注文できます。寸法指定品の見積もりには、図面・材質・数量・希望する納入時期が必要です。 |
見積もりで金額が変わるなら、何が金額に関わるかを説明します。買う側が、自社で用意できる情報と、まだ決まっていない条件を整理できるようにしておきます。
よくある質問
すべてを公開できなくても、製品を比べるために書ける内容はあります。
価格を載せられないときは、何を書けばよいですか?
見積もりに必要な条件と、金額が変わる理由を書きます。たとえば材質・寸法・加工内容・数量で見積もりが変わる製品なら、その項目を案内します。金額の目安がなくても、何を用意すればよいかは伝えられます。
取引先の社名を出せないと、品質を伝えるのは難しいですか?
いいえ。社名に頼らず、製品の検査内容や添付できる資料で説明できます。公開できる図面や検査記録があれば、買う側がどの条件を確かめられるかを添えてください。社名を伏せた事例を無理に作る必要はありません。
仕様が多いときは、全部載せたほうがよいですか?
本文には、製品を選ぶために見る項目から並べます。細かな寸法や条件は仕様書にまとめ、本文の項目名とそろえておくと見比べられます。型式ごとの違いが分かる表と、詳しい仕様書を使い分けてください。
まとめ:一つの製品から、6つの項目で見直す
製品ページは、買う側が自社の条件と比べられる言葉を添えることが出発点です。まず一つの製品を選び、「幅広く対応」「高品質」のあとに何を書けるか、下のチェックで確かめてください。

まずは一つの製品から見直してみます。

「高品質」「幅広く対応」のあとに、具体的に何を書けるか、表と照らし合わせてみてください。
読んだあとの問い合わせまで見直したい方は、BtoBサイトから問い合わせが来ない7つの原因もご覧ください。





